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援助が作り出す功罪

援助という傲慢

ODAをはじめとする、途上国に対する「開発援助」は、今まで多額の資金が投入されてきました。
それにも関わらず、世界の貧富の格差はますます拡大し、貧しい人が増えています。

■盛んな援助の必要性

地元の事情に根ざした援助は本当に難しいと言われています。
人々と共に生活し、人々の視線で物事を見なければ援助のギャップは見えてきません。
ギャップが見えなければ、よかれと思ってした援助も役に立たなかったり、かえって悪い結果をもたらすことがあります。
その典型と言われているのが、政府間で行われているODA。

役人同士が水も買えないくらい貧しい人たちのニーズを決めています。
どれだけ、貧しい人たちの視点で物事が見えていて、彼らが本当に必要としているものが分かっているのか疑問です。

■援助の本質とは

ほとんどの開発援助は、「援助される国」の為でなく「援助する国」の為に行われています。
援助ビジネスがなくなると多くの援助関係者は失業し、援助に関わる企業も利益を得られなくなるからです。
ですので、失敗するたびに「反省したふりをして」、また新しい「援助概念」をつくり、継続されているのです。

■援助の現状

世界中の豊かな国々が毎年何十兆円にも達するお金を援助に注ぎ込んでいるのに、世界から貧困がなくなる気配は一向に見えません。

ほとんどの開発プロジェクトは、現地から遠く離れた国連本部や先進国の首都で計画され、援助資金のほとんどは援助機関の維持費や人件費に使われます。

あるいは特権階級のワイロとなり、実際の開発プロジェクトそのものには予算全体のわずかな額が使われるにすぎません。 しかも、その対象のほとんどは、途上国の都市から伸びる幹線道路沿いの、適度に「貧しい農村」です。
援助をする先進国の役人が、優雅に仕事や生活を送るのは都市部しかなく、たまに視察を行うにも短時間で済むからです。
本国からプロジェクトの評価団体やNGOのボランティアが来たときの案内にも都合がよいので、都市から遠く、ほんとうに援助を必要としている貧しい地域に、援助の手が差し伸べられることはほとんどありません。

■先進国に生まれて

途上国の人たちは、無知で無能なのではありません。
先進国の人達のほうが、途上国とそこに住む人達の可能性について無知なのです。
そして、その無知を自覚しないで、先進国のたどった開発が持続可能かどうかを考えることなく、同じ過程を歩ませることが 援助だと思い込んでいるのではないでしょうか。


私達に出来ることはなんでしょう?

〜下記をご覧になり、一緒に考えましょう 〜


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途上国といわれる国の生活

■本当の援助とは
途上国の貧しいといわれる人達は、先進国の私たちから見ればとてもきびしい環境の中で不幸せな生活をしているように見えます。

そこで手に入るものだけで家を建て、食べ物・水・薪などの生活必需品を確保し、多くの労力と時間を費やしながら苦難を乗り越え命をつないでいます。
ですが、その地域には、住む人を養うだけの資源があり、人々はその資源を利用し、ともに助け合いながら生きてきたのです。

読み書きは出来なくても、どの作物をどう育てればいいか、森に行けば、どこにどんな木があり、どう利用すればいいかをよく知っています。

そうやって、何千年もの間平和に暮らしてきたのです。

■貧困になる本当の訳:換金作物とは?

換金作物というのは、コーヒーやチョコレート、ゴムのように、自分たちが食べるためではなく、輸出して現金を得るために作る作物の こと。
「貧困」が何故生まれるかについては、様々なパターンがありますが、 ここでは、換金作物を例にして流れを見ていきます。

@貿易
何千年もの間、自給自足をしていた村に先進国の人間がやってきて 「あなたの村と貿易したい」と申し出ます。 貨幣経済でない社会では、お金はただの紙切れなので、村は貿易を断ります。 しかし、「お金があれば病気の子どもを救う薬とたくさんの食糧が手に入る」と説得され、村は先進国との貿易に同意 します。このときから自給自足経済が、貨幣経済に変わります。
A村の死亡率が低下し、人口が増える
貿易を始めると、薬や食糧のお陰で村の死亡率が低下し、人口が増えます。
村人は豊かになったと喜びます。
そこにふたたび先進国がやってきて、「人も増えたし、薬も食糧も不足してきただろう。コーヒー畑を広げたら、 もっとたくさんのコーヒーが採れる」と提案します。
しかし、そうすると自給自足ができなくなるので、村は断わります。
そこで先進国は、「農地の半分をコーヒー畑にすれば、いまの2倍の薬と食糧が買える」と 提案し、村はふたたび同意します。
その結果、村の死亡率が大幅に下がり、人口が急増します。
Bコーヒーへの依存が高くなる
人口が急増した為、何年か経つと、農作物が足らなくなってきます。
しかし、すでに農地の半分がコーヒー畑に変わっていて、これ以上農地を増やすことは出来なくなっているのです。
そして先進国は、「すべての農地をコーヒー畑に変えれば、さらに多くの薬と食糧が手に入る」と提案します。
村は、ここで選択を迫られますが、先進国の交渉術と圧力により同意することになります。
C自給自足の崩壊
すべての農地がコーヒー畑に変わり、自給自足体制が完全に崩壊します。
村人は、コーヒーの収入により金銭的に豊かになり、喜びます。
人口も急激に増え、繁栄しているかのようです。
ところが、同じ土地で同じ作物ばかり栽培し続けた為、特定の成分が土壌から失われて作物の収穫量・品質ともに低下してきたのです。
D化学肥料と農薬の使いすぎで土地が死ぬ
先進国は、「化学肥料と農薬を使えば、品質も収穫量も戻る」と提案します。
化学肥料と農薬のお陰で、品質も収穫量も戻りましたが、ある年にコーヒーの病気が発生しました。
化学肥料をまくことで生態系のバランスが崩れ、虫が取りついたのです。
DDTという農薬を先進国から購入して散布したら、病気が消えました。
でも、すぐに別の虫が取りつき、DDTでも効果があがらなくなります。
その為、次々と化学肥料や農薬を買うことになり、繁栄していた村が、少しずつ貧しくなっていきます。
E階級が生まれる
先進国は、まとめてひとつの大きな畑にすると効率が上がることを、話しのわかりそうな村人に教えます。
先進国とその村人の働きかけで、地主と小作人のような関係が生まれ、やがて階級制度に繋がります。
地主は自分の才覚と先進国の助けを借り、次第に力とお金を蓄え、小作人を安い賃金で働かせるようになります。
そのうち、先進国は「ブルドーザー等の大型機械を使えば、もっと儲かる」と売りつけます。
こうして人手が余り、生活に困った人々が難民となるのです。
F増える借金
高価な機械を買った地主も、莫大な借金を抱えることになります。
死に掛けた土地には、余力もなく、コーヒーは安価に買い叩かれる為、金利も払えなくなります。
それでも、コーヒーを安く売るしか方法がなく、借金はますます膨らんでいくのです。
そのうち完全に土もダメになり、残ったのは、荒れ果てた土地と、増え過ぎた人口、そして莫大な借金です。
G先進国は立ち去り、内戦が起こる
もう、作物による商売が出来なくなった先進国は、次の商売を考えています。
飢えや苦しみによる怒りをどこにぶつけていいかわからない人々に対して、「武器」を売るのです。
地主には「身を守るための武器」として、小作人には「権力と戦う武器」として。
こうして、階級間や部族間で、武力衝突や政治紛争(内戦)が始まるのです。

この例は、貧困に至るひとつのケースです。
多少、乱暴な表現や捉え方もありますが、急激な人口増加により貧しくなった国は、ほとんどこのルートをたどっています。
ソマリアとエチオピアはコーヒー、インドはコショウ・綿・紅茶、ブラジルはコーヒー、ゴム、トロピカルフルーツが原因で一時的に豊かになり、 やがて人口爆発と貧困の問題を引き起こしました。

◆先進国の功罪
貧しさは人口爆発の結果ですが、「人口爆発のきっかけは、先進国がコーヒーなどの換金作物で金儲けをしたから」です。
先進国の経済では、安く買って高く売ることで儲かる仕組みになっています。
そこで先進国が目を付けたのが、途上国です。
途上国の物価や人件費は先進国の100分の1です。
だから、先進国は途上国から農産物や資源を安く買えます
逆に言えば、化学肥料や機械を途上国に高く売ることができます。
  そうして、どんどん裕福になったのです。
このような事業をする業者を先進国では、「一流商社」とか「成功者」と呼び、賞賛します。
一方途上国は、先進国に農産物や資源を安く売って、化学肥料や機械を高く買うのでますます貧しくなり、借金も増えます。
借金を返すために、森林資源などを伐採し、投げ売りを始めます。こうしてどんどん悪循環に入ってしまうのです。

◆間違った善意(援助)でなく、協力を
私たちは、何をしたらよいでしょう。。。
「コーヒー」「チョコレート」はいらないと言って、買わないようにしますか?

ここでは、下記の方法を提案します。

●その国や地域が、自給自足できるようになるまで徹底的に援助する。
●お金の援助だと援助ビジネス関係者に渡る危険が高いので、植林や土づくりを援助する。 また、フェアトレードによる自立支援を行う。

*フェアトレードとは?
フェアトレードとは、簡単に言えば、貧しい生活を強いられているコーヒーや紅茶の生産者たちが、 ちゃんと生活しながら農業が続けられるように考えて、農作物を適切な値段で買う取引きです。
英語では文字通り、Fair(フェア=公正な)Trade(トレード=貿易)。 具体的には、「企業が公正な価格で取引をして、生産者にきちんと代金が渡るようにすること、また技術援助(農業の 技術を教えてあげたり発展を助けること)したり、環境に配慮して育てられた作物を優先的に購入したりして、長い目で 見て農業や取引が続けられるようにする仕組み」です。
フェアトレード

●共感する思いの力
私たちは、自分の家族か友人くらいまでなら、彼ら・彼女らの痛みに共感することができます。 しかし、「途上国の人々の痛みを自分の痛みとして感じる」人はとても少ないのが現実です。

1日に数万人の子供たちが餓死している実態の中で、「彼らはそれを選んで生まれてきた」 とか「問題は自分の心の反映であり、実際には問題などない」という「精神世界的」な考え方もあります。
でも、現実世界と精神世界は、一体なのではないのでしょうか?

要は、「相手のことを自分のこととして感じられるかどうか」ということです。
「すべてはつながっている」と言うのなら、少なくとも餓死寸前の子供たちの思いを感じられるはずです。
その人は自分自身でもあるのですから。

●日本の役割
人間が生きていくための絶対条件は、「自給自足できること」です。
この観点に立てば、食糧自給率が30%足らずの日本はどうなるのでしょうか。
70%を輸入に頼っている、というのはどう考えても異常です。
食糧だけではなく、資源やエネルギーも同様です。

日本は、豊かに見えるだけで、本当は世界一貧しいのかも知れません。
まず、はじめにやるべきことは「途上国の自立を援助することではなく、この日本を自立させること」かも知れません。
貧困の問題を解決するカギは、この日本つまり私たちにあるのです。

日本は世界一の食糧輸入国で、世界の農産物輸入額の10.9%を占めていますが、それが意味していることは、 現地で作物を大量に生産させて、水と土地の栄養を略奪しているということであり、その水の量は年間438.6億トン立方メーター、 すなわち日本人の生活用水使用量換算で年間3.7億人分の水に相当すると言われています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、地球温暖化の影響で2025年に50億人が水不足に直面すること 、 国連が2050年に最悪の場合70億人が水不足に陥ることを警告していることを考えると、日本の大量食糧輸入による負の影響は計り知れません。


世界の現状を見る為のオススメ本

 [オススメ本1] 世界を変えるお金の使い方
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 [オススメ本2] あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
1992年6月11日。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた国連の地球環境サミット。カナダ人の12歳の少女が、いならぶ世界各国のリーダーたちを前にわずか6分間のスピーチをした。そのことばは、人々の強い感動を呼び、世界中をかけめぐり、いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるようになった。

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地球の温度は上がり続け、海水は上昇し、森林は傷つき、地球の砂漠化は進んでいる。崩壊を止めるには、人間の行動を変えるしかない。



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