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■種(たね)を選ぶ 種(たね)は現在、F1と呼ばれるものがほとんどです。 F1種とは、交配して生み出された第一世代の種(たね)。 例えば、収穫量の多いものと、害虫に強いものをうまく掛け合わせると、害虫に強い収穫量の多い子孫を100%の確率でつくる事が出来るのです。 遺伝子組み換えではありませんが、そうやって掛け合わせて、人間にとって都合のいいように生産性を高めている種(たね)のことなのです。 しかし、同じような都合の良い「作物」を作るには、またF1種を購入しなければならないのです。 種(たね)を取り、自然のサイクルの中で運営していくのが本来の農業であるはずなのに、毎年のように農家さんはF1種を購入します。 今の日本の農業はF1種メーカーのお得意様になってしまったのかも。 しかも、F1種は流通性を高める為、きちんと化学合成農薬で消毒されています。農薬とセット販売までされているものも。 もちろん、F1種メーカーは農薬も手がけているんです。 ですが、問題はそれだけではありません。 流通するたねの種類が限られているという事で、日本各地で同じ遺伝子を持つ作物ばかりが作られるという事になってしまいます。 これは、比較的病気に強い種であっても、一部がやられると全滅するという可能性が高くなります。多様性がない為に、品種として「弱くなる」からです。 現在、食糧危機が叫ばれている中、人間にとっても、生態系全体にとっても非常に危険な状態と言えます。 では、どうしたらいいのか。 ひとつはF1でない在来種、伝統種の「たね」を育て、種を自家採取していくことです。 これは個人でも出来ます。 元来、種子は、採種を繰り返すことで、その地域の気候風土に適応し、各地に多様性に富んだ豊かな食文化を育んできました。 たとえば、北と南で同じタネで大根を育てると何代か採種を重ねていくうちに、それぞれの地域に適した大根が育ちます。 このように大根一つでも地域の違いが出て、この違いが、固有の食文化を育み、多様な文化を形成するのです。 種を守り継ぎ、その地域に適応した種に育ててゆくことは、地域の食を守るということだけでなく、子供たちの未来のためにも必要なことです。 あなたの畑で、自家採種を繰り返すだけで、あなただけのオリジナルの作物が育ちます。 田舎暮らしをすると素敵なことがたくさん出来そうですね♪
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